地震後の「ガラス落下」被害を教訓に — 今こそ見直したい窓の安全対策

 はじめに

先日の八戸沖地震で報告されたように、震度 6 相当の揺れで 「ビルの上から窓ガラスが落ちてきた/割れて飛散した」 という被害が実際に起きました。

たまたま夜遅くで人通りが少なかったから大きな怪我は報道されていませんが――もし日中で人通りや交通量が多かったら、重大な事故につながった可能性は高いでしょう。


この記事では「地震 × ガラス飛散」の怖さと、いまからできる実用的な“窓の安全対策”を紹介します。


なぜ「窓ガラス」は危険なのか

  • 揺れによって窓枠が歪み、ガラスが割れてしまう。さらに家具の転倒や外からの飛来物で割れることもあります。 
  • 割れたガラスは鋭く細かく飛び散り、二次被害(切り傷、避難妨害など)を招きやすい。 住まいの防災講座
  • 過去の地震被害でも、こうした「窓ガラス破損 → 飛散 → ケガ/避難障害」の例は多い。だからこそ「窓対策」は“後回し禁止”です。

今すぐできる!窓ガラスの“飛散防止”対策

方法特徴/効果
飛散防止フィルムを貼る
万が一ガラスが割れても、破片がバラバラ飛び散らず、ケガや飛散範囲を大幅に減らせる。比較的コストも低めで効果的。 
割れにくい「合わせガラス」「防災安全ガラス」に交換/リフォーム
樹脂膜で接着された構造で、地震などの衝撃に対して強く、破片の飛散リスクも低い。 
高密度カーテン/防炎カーテンを常時 or 就寝時に閉める
カーテンだけでも、破片の飛散をある程度抑えるバリアになる。夜間は特に有効。 
窓のそばに家具・荷物を置かない/固定
家具や荷物が倒れて窓を破るリスク、また窓割れ後に二次的に破片を飛ばすリスクを減らせる。 

「割れないガラスはない」――つまり、どんな窓でも“割れたときの安全策”を考えておくことが重要。 


“もしも”を考えると恐ろしい…

今回の事例は夜間で通行量が少なく、被害が小さく済んだ可能性があります。

しかし――昼間の繁華街や交通量の多い通りで同じような状況だったら、通行人への落下被害/ガラス飛散事故が起きていたかもしれません。


たかが「窓ガラス」と侮らず、“当たり前”の安全対策を今すぐ始めるべきです。


まとめ:窓の安全は “備え” が命を守る

  • 地震で窓ガラスが割れ、破片が降ってくる被害は現実に起きる。
  • 飛散防止フィルムやガラスのリフォーム、カーテンの活用など、今すぐできる対策がある。
  • 特に店舗経営者や、多くの人が出入りする建物を管理する人は、被害の“軽減”ではなく“防止”を目指してほしい。
「地震=揺れ」で終わりじゃない。揺れの後の“ガラスの破片”にも備えを。

家が寒いのは“壁”じゃなくて窓。熱の逃げ方から見直す冬対策

冬になると家の中が一気に冷え込んで、

「断熱材が足りないのかな」「壁が薄いのかな」と思いがちですが、
実際には 窓やドアなどの開口部が一番の弱点 になることが多いです。

理由はシンプルで、

  • ガラスは熱を通しやすい

  • 壁に比べればどうしても薄い

  • 開閉部にはどうしても“すきま”が生まれる

からです。


🧾 参考文献

  1. イプロス「住宅における断熱のポイント」
     開口部からの熱損失 約48%
     https://marketing.ipros.jp/contents/basics/basic-thermal-insulation3/

  2. ウェザーニュース「家庭の省エネは窓から」
     開口部からの熱損失 約58%
     https://weathernews.jp/s/topics/201812/180085/

※リンクが切れていたら教えてください。


■ 熱が逃げる仕組みは3つだけ

暖房で温めた熱が外へ逃げるルートは、ざっくりこの3つです。

熱の移動の種類窓まわりで起きていること主な対策
伝導冷たいガラスに触れた空気が冷やされる内窓(二重窓)・断熱性能の高いサッシ
放射室内の熱が赤外線としてガラスを通って外へ逃げるLow-Eガラス/Low-E窓フィルム
対流すきま風・換気口などから冷たい空気が入る気密テープ・モール・建付け調整

「断熱」という言葉で一括りにされがちですが、
実際には この3つをどこまで弱められるか が勝負です。


■ 伝導:内窓は“ガラスを厚くする”イメージ

伝導は、触れているところから熱が移動する現象です。

  • 冷えた外気 → 外側ガラス

  • 外側ガラス → 室内側の空気

…という流れで、じわじわ室内の熱が奪われます。

ここで効いてくるのが 内窓(二重窓)

  • ガラスが2枚になり、その間に空気層ができる

  • その空気層が「熱が伝わりにくいバリア」として働く

ので、ガラスからの冷えの伝わり方をかなり弱められます

ただしデメリットもあって、

  • 価格がそれなりにかかる

  • サッシ形状や開閉方法によっては設置できない場所もある

  • 開け閉めの手間が増える

といった点は、現場でよく出る話です。


■ 放射:Low-Eガラス/Low-Eフィルムの担当

放射は、赤外線として熱が移動する現象です。

  • 室内の暖房で温まった壁・床・人・家具

  • そこから出る赤外線(熱)が、窓へ向かって飛んでいく

  • ガラスを通って、じわじわ外へ逃げる

これが「なんか部屋が冷えやすい」正体のひとつです。

ここで効いてくるのが Low-EガラスLow-E窓フィルム です。

  • ガラス表面の性質を変えて、赤外線の“出入り”を抑える

  • 室内から外への熱の逃げ方をゆるやかにする

という役割があるので、
暖房で温めた熱が、ガラスからダダ漏れするのを減らすことができます。

数値は製品ごとにまったく違うので記事ではあえて書きませんが、
「何もしていないガラスより、逃げ方を明らかに抑えられる」
──ここだけを事実として押さえておけば十分です。


■ 対流:すきま対策はやりすぎ注意

対流は、空気の流れによる熱移動です。

  • サッシのわずかなすきま

  • ドア下のすきま

  • コンセントまわり

  • 24時間換気の給気口

こういった場所から、冷たい空気が入り込みます。

ここへの対策は、

  • モヘア(サッシのフサフサ)を交換する

  • ドアボトムにモールやブラシを追加する

  • ひどいすきまはパッキンやテープで埋める

などがありますが、
今の家は24時間換気が義務になっているので、
やりすぎて完全密閉に近づけるのはNGです。

「すきまをゼロにする」のではなく、
「明らかに無駄なすきまを減らす」くらいがちょうどいいバランスです。


■ カーテンは“内・内窓”としての補助役

断熱カーテンや厚手のカーテンは、ざっくり言うと

「室内側にもう1枚、ゆるい内窓を足す」イメージ

です。

  • ガラスから落ちてくる冷気を、カーテンが受け止めてくれる

  • 窓際の「冷たい空気の流れ(コールドドラフト)」をやわらげる

という意味で、体感温度を上げる補助としては優秀です。

ただし、

  • 暖房の熱(放射)がガラスから外へ逃げる現象そのものを止めるわけではない

  • 日中はカーテンを開ければ効果はゼロ

  • ガラスそのものの性能は何も変わっていない

ので、“メインの断熱”として過信するのは危ない立ち位置です。


■ じゃあ何からやるのが現実的か?

現実路線で行くなら、優先順位はこんな感じになります。

  1. 放射をいじる(Low-Eフィルム/Low-Eガラス)

    • 暖房熱がガラスから逃げるのを減らす

    • 夏の直射日射のジリジリも同時に対策できる

  2. 伝導をいじる(内窓)

    • ガラスを2枚にして“冷たい面”から室内を遠ざける

    • 結露の発生もかなり抑えやすくなる

    • (窓や網戸の開閉が面倒になるデメリットがあるので2番目にしています)

  3. 対流をいじる(すきま対策)

    • ドア・窓のすきまを整えて、足元の冷えを減らす

    • ただし換気とのバランスを崩さない

  4. 体感を底上げ(カーテン)

    • “内・内窓”として、窓際の冷えをやわらげる


■ まとめ|「窓のどの熱を、何で止めるか」を分けて考える

  • 「断熱が弱い」という一言で片づけず、
    伝導・放射・対流 のどこが問題なのかを見る

  • 開口部(窓・ドア)は、壁よりも優先的に対策すべきポイント

  • カーテンは 内・内窓としての補助
    メインの対策は Low-Eフィルム/内窓/すきま対策 側にある

窓まわりの“熱の逃げ方”を整理してから手を打つと、
余計な買い物をしなくて済みます。

函館市本町の火災から考える】 “燃え広がらせない備え” を、私たちはどこまで出来ているのか。 12月2日、北海道函館市本町で大規模な建物火災が発生しました。


 12月2日、北海道函館市本町で大規模な建物火災が発生しました。

繁華街に近いエリアで、消防隊が総出で対応する緊迫した状況。
幸い、現時点で 重大な人身被害は確認されていません

しかし同じ日の報道では、香港で発生した高層住宅火災により 多くの命が失われました
心よりご冥福をお祈りいたします。
「火災の怖さ」を突きつけられた一日でした。


■ 火災は“日常のすぐ隣”にある

函館の火災も、香港の火災も、
「自分の街ではないから関係ない」――そう言える話ではありません。

火災の怖さは、
・予想できない場所で
・予想できないタイミングで
・一気に燃え広がる

という“スピード”にあります。

特に商業施設・飲食店・住宅が密集する地域では、
ひとつの火の手が、短時間で広範囲に広がるリスクがあります。


■ 日本と海外で起きた火災が示す、共通の問題

香港の火災では、建物の素材・内装の一部が「燃え広がりを助長した」との指摘もあります。
これは海外に限らず、私たちの生活空間でも起こりうること。

日本の建物も、想像以上に“可燃物”に囲まれています。

  • カーテン

  • 布製パーテーション

  • 店舗の内装

  • 事務所の間仕切り

  • 住宅の布製品 など

火がついた瞬間、これらは一気に炎を運ぶ“燃料”になり得ます。


■ 「避けられない火災」でも、被害は“避けられる”ことがある

火災を完全にゼロにすることは難しい。
しかし――
燃え広がらせない備え は、誰でも始められます。

  • 防炎

  • 難燃

  • 延焼抑制素材

この3つは「初期火災を拡大させないための技術」です。

火元が小さければ、小さな被害で済む。
初動の余裕が生まれれば、避難も消火も、圧倒的に有利になります。


■ 実は、日本には“唯一の技術”がある

ここでひとつ紹介したい製品があります。

日本で唯一、難燃糸から製品化しているメーカー。
それが《尾張防炎屋》です。

通常の布とは燃え広がり方がまったく違う。

  • 難燃カーテン

  • 難燃クロス

  • 難燃パーテーション

  • 店舗・事務所向けの難燃製品各種

炎が触れても燃え広がらず、
「その場で火勢を止める」レベルの耐久性 を持っています。

一般家庭でも、店舗でも、事務所でも使える。
そして価格帯も“手が出ないほど高額ではない”。

火災の動画やニュースを見るたびに思う。
「備えておけばよかった」は遅い。
「備えていて良かった」ほうが、絶対にいい。


■ 函館の火災を見て、今日からできること

  1. 家の中の可燃物を見直す
     特にカーテン・布系パーテーション・布製収納。

  2. 火元になりうる場所を把握する
     キッチン・ストーブ周り・配線周辺など。

  3. 燃え広がらない素材に置き換える
     防炎/難燃製品を1つずつでも取り入れる。

  4. 店舗・事務所は“責任ある備え”を
     お客様・従業員の安全確保に直結する。


■ まとめ:

火災は「起きるかどうか」ではなく

 “起きたときどうなるか” が命を左右する

函館の火災も、香港の火災も、私たちに共通の課題を突きつけています。

「燃え広がらない環境を作っておくこと」
これこそが、最も現実的な火災対策です。

そしてそのために、日本ならではの技術――
尾張防炎屋の防炎・難燃製品 は、強い味方になります。

大切な家族、大切な住まい、大切なお店を守るために。
今できる一歩から始めましょう。